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二重螺旋構造。

そろそろ終わるよ。


 曲がりくねった路地を抜けると、二つの影。二つとも、以前は隣人という関係にあった人間だった。
「――――ッ」
 その二つの物体がウィアドへ目を向ける前に、魔術によって構成された棘を射出。狙い通りに
物体の首を抉り取る。同時に、手に持っていたナイフをもう一つの顔面に突き立て、引き裂いた。
 ゆっくりと倒れ、動きを止めた物体に目をくれることなく、ウィアドは走る。
 似たような物体を二つほど破壊した頃、ようやく自宅へと辿り着いた。
 玄関のドアを蹴破り、叫ぶ。
「ミア!無事か!?」
 その声が聞こえたのか、家の奥からミアが顔を出す。どうやら、まだ無事のようだ。
「えーと、ウィアド、だよね?どうしたの?」
「木崎にやられた。今すぐ町を出る」
 え、とミアが聞き返す間もなく、ウィアドはミアの手を取って走り出す。途中に出てきた物体を
すれ違いざまに破壊する。その物体を目に留めたミアが叫んだ。
「ちょっと!この人ってお隣さんの、」「今はただの化け物だ。行くぞ」
 強引に手を引く。つんのめりそうになりながらも、ミアはウィアドの後を追った。

 
「ちょ、ごめん……待って」
 走り始めて10分ほど経った頃、ミアが言った。足を止めたウィアドが聞く。
「走るのは、無理か?」
「うん……ちょっと、だけ……休憩、させて……」
 ちょうど近くにコンビニがあったので、そこへ入る。中に居た元人間を壊し、安全を確保する。
「ごめん、足引っ張っちゃって、ね」
「気にするな。少し休め。……この後は、また走るぞ」
 せめて車でも使えれば、とウィアドが呟く。町の外に出るには、あともう30分は走らなければ
ならない。
 息を整えつつ、ミアがウィアドに聞く。
「ねえ、そういえば律さんは?」
「ああ、真枝が見つかったんでな。二人で木崎の下へ向かってもらってる」
「そう……。二人とも、大丈夫かな?」
 ウィアドは目を逸らしつつ、答えた。
「大丈夫だろ。二人とも魔術師なんだから」
 半分は嘘だった。木崎は二人を超える強大な存在だ。あの二人が無事でいることは、おそらく
ないだろう。だが、それはウィアドにとっては些細なことに過ぎない。ミアさえ無事なら、その他の
人間など知ったことではなかった。
 少し経った頃、息を整え終えたミアが言った。
「ん、もう大丈夫。行こうか」
「いいのか?もっと休んでおかなくて」
「大丈夫だよ。それより、早く行かないと」
「……そうか。わかった」
 頷いて、手を取る。立ち上がる。
 そして、コンビニを出て、障害物を破壊し、再び走り出す。




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しなび。

Author:しなび。
なんていうか、もうどうにでもなーれ☆

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