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【エターナル】二重螺旋構造BySHIMP【エンドッッッ!!!】

なんかもう……型月厨なのか東方厨なのかうみねこ厨なのかニコ厨なのか分からなくなってきた……
そのうち神父ルート異世界編予告もあげてやるから覚え輝夜


継色市の中心に位置し、市の西半分を一望出来る小高い丘。
そこの丘を背後に沿えて、身軽な服装をした男女が二人。
「…………ようやく行ってくれたか?」
律は、そう隣にたずねる。
脇に立つ真枝は眼を凝らし、空を視る。
その眼は月明かりにもはっきりと分かるほどに蒼い。
彼の持つ超抜能力、全てを把握し「」へと繋げる魔眼。
本当なら彼には、この暗く沈んだ町も精巧な模型を見るかのように細部が分かるのだろう。
だが、町の乱れている魔力がその視界を歪める。
「ああ。もうじき町境だ」
「それじゃ、一先ずは安心か。後は木崎だけど……」
そう言って背後を振り返る。
丘があるだけ。
そのはずだが、真枝には分かる。
周囲の魔力が町とは明らかに違っている。
簡単な間違い探しだ。
町を木崎の血液に例えるとしたら、今この場所は、木崎をの心臓に等しい。
投擲用のナイフを一際大きい木に投げる。
「そんなに簡単だったかな?」
「お前の魔術は特徴が過ぎる。本来、逆行と歪曲が根本にある魔術にしては、遊びが多すぎるからな」
「成る程、わざと遊んだとは考えないのか、君達は」
「遊んだにしてもやることは変わらない」
そう言い、銀の短剣が月光を受けて鈍く輝く。
律も魔術刻印を働かせ準備万端。
木崎もローブから出した右腕を頭上に掲げ、


「それでは始めようか。我がノゾミを邪魔する者に容赦はしない。虫けらのように塵と化せ!」


その台詞に呼応するかのように辺りには木崎の手足たる死者が溢れかえる。
死者は木崎を囲むように構える。
真枝は一直線に木崎への道を走り、その行程を邪魔するガラクタをそのナイフで切り裂く。
それと同時に地響きが起きる。
地面に赤く、魔方陣が光る。
その円の通りに血の柱が弾ける。
いや、柱ではなく十字架。
数千人の魔力で構築された巨大な補助礼装。
「凄いな。これだけの魔力があるなら「」なんぞ簡単に到達できるだろう」
その力の塊を目前にして、律は笑う。
「けれども…………」
計画どおり。
その展開は相棒が既に予見していた。
木崎と同じように握りこぶしを天を掴まんと伸ばし――――


「獣王の六律(グレイプニル)!」


――――勢いよく指を開いた。


圧倒的な十字架。
それと同じくらいの魔力を持った柱が六柱、町中から虹色の奔流が流れ、弾ける。
虹色の柱は雲を吹き飛ばし、その威光で町中は昼のように明るい。
柱だった光は天で絡み合い、全てを捕らえる網となり十字架を押さえ付ける。
木崎が何とかして十字架の魔力を起動しようとするが、かの闘神ヘラクレスをも縛り付けた魔術。
その力は英雄の中の王が持つとされている鎖にすら、匹敵するだろう。


彼女が木崎の奥の手を封じ、その隙に真枝が死者たちをかい潜り木崎を殺す。
第一段階、成功。




一体、一体、一体。
前方から迫る死者の心臓にナイフを突き刺す。
それと同時に後ろの餌の首を引きちぎる。
皮膚に当たる血が心地よい。
黄金の聖杯に注ぐ神の酒の如く、その紅は彼を酔わせる。
銀色だったナイフはいつの間にか赤に染まっている。
ロウからミドル。
ミドルからハイ。
テキをコロスたびにギアをあげる。
愛用のナイフはその加速に耐え切れず、真っ二つに折れてしまった。
仕方ない。
破片を手にし、近くの餌の眼球を抉る。
するとまるでグミを噛み潰したかのような感触が手に返る。
――――タノシイ、タノシイ、タノシイ。
あたまから常識が消え本能だけが走る。
いつのまにか蒼かった眼は朱に染まっている。
返り血がかかったわけではなく。
少し、人間という器から離れ、より魔に近い存在に成りかけているからだ。
ナイフが無いなら素手でいい。
もっとコロソウ。
あのガラクタを、不完全な同族を、この爪で切り裂いたらきっと美味しい神の酒が噴水のように――――
そこでようやく。
右足に絡み付いている死体の腕に気づいた。
「――――な、」
一瞬だけ、ほんの刹那、隙が出来る。
だがその一瞬は、死神が鎌を刈るのには十分だった。
目前の死者が斧を振り上げる。
それは見るからに重そうできっと彼の頭蓋骨を簡単に砕くだろう。
生き抜くことをあきらめた最期に。
彼の胸を通り過ぎた感情は、あの吸血鬼の血を飲みたかったという無念ではなく。
もう少し生きたかったという渇望ではなく。
いつも彼の側に居続けてくれた彼女への感謝だった。
そこで彼は眼を瞑る。
彼女に敗走を告げるために。
自らの魔眼に込められていた最後の神秘を起こす。
「さよならだ、律」
そう、呟いた。
第二段階、失敗、――――








――――ならず。
「別れを告げるには少し早いんじゃないのか?」
最近よく聞いた少年の声が、鎌ごと死神を蹴り飛ばした。

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しなび。

Author:しなび。
なんていうか、もうどうにでもなーれ☆

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面白そうだから入れてみた。今日のカードはこれっ!
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