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【きづいたら】神父ルート12,5【9000Hit】

10000Hit目前やったね!
今回長くなりそうなんで二分割した☆ZE
そろそろ本番になってきた受験戦争……
俺はこの先生きのこることが出来るのだろうか……
 カードを指先で弾いて遊んでいると、コツコツと、ノックの音がした。
控え目で、中に人が居るかを確認するためではなくただそれが習慣になってしまったかのような叩き方だった。
「うぉーい! 」
あえて力強く返答してみた。
一瞬の間が空き、扉が開く。
中に入ってきた彼女は照れくさそうに頭をかき、
「すいません、少しびっくりしてしまいました」
その台詞にどんな意味が込められているのだろうか、推測することしか出来ない。
梨木 友子。
彼女は扉を閉め、ついていなかった部屋の電気をつけ椅子に座る。
「えーと。い、いい天気だね」
「は、はい、そう思います」
「……………………」
「……………………」
「……………………」
「……………………」
会話が続かない。
こんなときこそアホだが会話を盛り上げることにかけては天才的な外国人に心当たりはあるが生憎今は掃除中。
どうしたものか、と思っていると噂をすれば影、ドアを強くたたくアホ一人。
ドーンと扉を開き中に前転で転がり込む。
例のその人はアクションスターのごとく立ち上がり右手の人差し指と中指を前方へ突き出し叫ぶ。
「私のターン! ドロー! 」
そして二本の指を肩まで引き、その際肘が後ろに待機していた優一郎の顔面にぶち当たるが無視して更に絶叫する。
「ずっと! 私の! ターン! 開幕直後より鮮血乱舞、有象無象の果て名優の奮戦は荼毘に伏す! 出でよ! ヴァンパイア・ロード! 」
指を天に掲げたボーズのまま硬直するエクセル。
そのアホな行動を見て硬直する友子ちゃん。
そして高らかに呼号していたアホの後頭部をひっぱたく優一郎君。
「ゆべしっ! いったいわね! 」
「因みにゆべしとは柚餅子、つまりお菓子な。決して某北斗七星な漫画の悲鳴ではないから」
「痛いのはこっちだ! 人の鼻面に思いっきり肘鉄打ち込みやがって! 血、血出てないよな!? あと瀬口てめぇ何冷静に解説してんだよ! 」
くっそキャラ壊れちまったじゃねーか、と言いながら鼻を押さえ損害を確認するが精々赤く腫れているくらい。
その一連のコントを呆けるように見ていたが、俯いて肩を震わせる友子ちゃん。
どうやら笑いを堪えているようだ。
「面の皮が分厚いんだからちょっとくらいなら大丈夫よ」
「お前の神経ほど図太くは無いがな! 」
まったく騒がしい奴らだ。


「これでターンの説明を終わります」
部室の備品なのだろうか元々この教室に置いてあったものなのだろうか、ホワイトボードの前に指示棒を手に持ち何処から持ってきたのか黒ぶちの眼鏡を装着して立つ友子ちゃん。
個人的には中々に似合ってると思う。
「最後にカードの分類について話しましょう。遊戯王カードには大きく分けて三種類のカードがあります」
そう言って三枚のカードをホワイトボードに磁石で張り付ける。
「モンスターカード、魔法カード、罠カード。モンスターカードは相手のモンスターと戦ったりします。
魔法カードは基本的に自分のターンにしか使えませんが自分を助けたり相手の邪魔をしたりします。
罠カードは魔法カードと似た効果を持ちます。
魔法カードには通常魔法、速攻魔法、永続魔法、装備魔法、儀式魔法の五つが。
罠カードには通常罠、永続罠、カウンター罠の三つがあります」
なるほどとメモを取る優一郎とエクセル。
「とはいえ口で話すより実際にやってみたほうが分かりやすいでしょう。習うより慣れろです。確か瀬口さんは前に遊戯王をやっていたんですよね? 」
「おう。っつっても二年くらいブランクがあるけど」
「解りました。二年前というとヴォルカニックや宝玉獣が流行っていたはず…………このデッキなら見覚えはあるのではないですか?」
そういって両の手でロッカーから二つ箱を取り出す。
此方から見て右の箱の表には七つ七色の宝石のイラスト、左の箱には炎をイメージしたイラストが描かれている。
「あぁ多分解ると思う…………それじゃ左の炎属性のデッキを借りようかな」
中から出してパラパラと確認するがその殆どが見知ったカードだった。
二年前という情報だけでレファレンス出来るとは流石デュエル部といったとこだろうか。
「少し時間をくれないか? 久しぶりだからカード確認したいし」
「わかりました。では五分からデュエル開始にしましょう」
「りょーかい」
改めてデッキを見直す。
さっきはざっとしか見てなかったが知らないカードは無いようだ。
さて、脳内作戦会議の時間だ。
せっかくやるなら勝ちたい、例え相手がその道の専門家だとしても。
その為の布石も既にしてある。
これまでに久しぶり二年ぶりを連呼しているのにも理由があるのだ。
こう言っていれば心優しい友子ちゃんは絶対に手加減してくれるだろうという魂胆なのだ。
ふと前を見ると友子ちゃんは同じロッカーから遊戯王カードの入ったファイルを取り出し、そこから一枚カードを抜き出している。
「何やってるの? 」とエクセルが訊ねると悪戯が見つかった子どものような笑いをして「改造です」とだけ答えた。


「それでは、クォーターライフルールで行いましょう。初期ライフは2000、手札は五枚からお願いします」
そう言いつつ眼鏡をキャストオフした友子ちゃんもデッキを持ち、慣れた手つきでシャッフルをする。
こちらも昔を思い出しながらデッキを混ぜる。
隣の優一郎とエクセルはメモを片手に覗き込んでいる。
因みに席順は俺の正面に友子が向かい合い、その隣に優一郎、友子ちゃんの隣にエクセルといった形だ。
「それでは、デュエルスタート! 先行は譲ります」
「サンキュ。それじゃドロー」
デッキからカードを一枚引く。
現在の手札は六枚、内訳はモンスターが二枚、魔法が二枚、罠が二枚。
実は炎属性デッキを使うのはこれが初めてではない。
昔に仲の良かったデュエル仲間で炎属性デッキを使っている奴がいた。
何回もデュエルしたし、時々マンネリになってきたからといってお互いのデッキを取り替えっこしたりもしていたので、初歩的な戦略くらいは把握しているつもりだ。
残念なのは宝玉獣については殆ど知らないくらいだろうか。
名前くらいは知っているが具体的にどんな戦い方をするかとなるとさっぱりだ、さっぱり妖精だ。
「それじゃメインフェイズ1」
さて、どうしようか。
一ターン目からガンガン攻める手もあれば防御を固めるのもいいかもしれない。
だがライフはたったの2000からスタートなので速攻で攻めた方がいいだろう。
「《ヴォルカニック・エッジ》を召喚! 一応優先権行使して、《ヴォルカニック・エッジ》の効果発動。相手に500ダメージを与える! 」
「くっ――――! なるほど……『ソニックエッジ・ラピッドファイア』ですか……よい定石ですね」
ニヤリと笑う友子ちゃん。
なんだか凄くかっこいいぞ!
にしても『ソニックエッジ・ラピッドファイア』って名前、誰が言い出したんだろう。
センスあるのか無いのか…………。
ここで少し考えた。
正直手札の魔法罠カードは一枚を除いて伏せてもあまり意味は無く、その一枚、《ファイヤー・ウォール》も直接攻撃に反応する罠カードなのでモンスターを出しているこの状況下では能力を発揮しきれない。
かといって何も伏せないのは無防備過ぎる。
最終的に『ファイア・ウォール』ともう一枚をブラフでセットすることにした。
ブラフとは簡単に言うと意味のないカードをさも強力に相手に思い込ませることだ。
流石の友子ちゃんも初心者がブラフなんていう高等テクニックを使ってくるとは考えないだろう。
良く言えば逆手に取る、悪く言えば好意に付け込むってところだ。
我が親愛なる信天翁(アルバトロス)は、あるときこう言った。
『勝てば正統、負ければ異端、超克するは常にわたし』
…………何様なんだろう、あの人は。


というわけで、「これでターンエンド!」
「では私のターンですね、ドロー! 」
そのデッキからカードを引く動作が、まるでプロのデュエリストのように様に成っている…………と思ったらプロのデュエリストだったな。
そういえばプロのデュエリストってアマチュア大会に出てもいいのだろうか?
囲碁なんかはプロはアマチュア大会には出れなかったような気もするが、そこらへんどうなんだろう。
このデュエルが終わったら聞いてみよう。
「モンスターを一体セット、フィールド魔法発動、《虹の古代都市-レインボー・ルイン》 !更にカードを一枚セットしてターンエンド! 」
どうやら友子ちゃんは攻撃をせずに防御を固める戦略のようだ。
逆に言えば彼女の手札に攻撃力が1800を超えるモンスターがいない可能性が高いということだ。
だがヴォルカニック・エッジの効果でダメージを与え続ければ勝てる。
ガンガンいこうぜか、いろいろやろうぜか。
はてさてどうでようかな。



「その前にレインボー・ルインの効果見せてください」


~つづく!~

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No title

エクセルって瀬口よりデュエルできる設定じゃあなかったか?

後、ゆべし・・・

ソニックエッジ・ラピッドファイア!

センスないよ!?自分で言ってて思ったけどセンスないよ!?

というか、本当に採用すんのか。もっとカッコいい名前言っとけば良かった。



……三十秒ほど頭を捻ってみたけど、まるで思いつかなかったよお兄さん。
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しなび。

Author:しなび。
なんていうか、もうどうにでもなーれ☆

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