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【Part.瀬口】二重螺旋構造【二回目】

~前回のあらすじ~
ウィアドがデレた。

「悪い、待たせたな。コーヒー入れてくる」
ウィアドは台所に向かい、ラグズはミアのテーブルを挟んだ向こう側に座る。
「ごめんね~~ミアちゃん。ウィアドが離してくれなくて」
「いえいえお構い無く。ウィアドがマザコンなのは昔から変わってないみたいですね」
「わはは~~。羨ましい?」
ボンッと音が出るくらいの勢いでミアの顔が赤くなる。
勢い良く手を振りながら、
「ななななに言ってるんですか!そんなの羨ましいわけ……」
「ある?」
「…………ちょっとは」
耳まで真っ赤にしたミアは俯きながらそう声を絞り出した。
「コーヒー入ったぞ……ってミア、どうした?」
「何でもない!」
と言ってコーヒーをイッキ飲みする。
しかしミルクも入ってないコーヒーは流石に熱すぎたようであちゃちゃなどと言いながら口を押さえている。
すると、
「すいませーーん、宅急便です」
と言う声がチャイムと共に聞こえてきた。
「ミアの荷物か?行ってくる」
いつもなら母親は行ってらっしゃーいなどと言うのだが今日は珍しく腰を上げた。
「ミアちゃんは待っててね」
そう言い残してリビングを出る親子。
――――その先に、螺旋の分岐が一つ。

「今開けますね」
と言ってウィアドはドアを開く。
そこには制服を着込んだ男と女がいる。
「アルジズさんですね?」
はいと頷く。
配達員の二人は帽子の下で薄く笑った。
「良かった。当たりだ」
その時。
「――――告げる(セット)」
そんな女の声を聞いた。
魔術が発動する。
瞬間ウィアドの全身を光の鎖が捉える。
「強制停止(アトラス)――――」
鎖が更に力を帯びる。
骨が軋む音。
もはや大木ですら折れる程の圧力。
ウィアドの表情が苦痛に染まる。
それを、
「    」
ラグズは言葉すら発せずに打ち砕いた。
身体の自由を取り戻したウィアドは痛みに耐え襲撃者を目視する。
すると、
「あ~~やっぱ無理だったか」
などと言って男の方が両手を上げた。
男に習い女も手を上げる。
ウィアドは警戒を怠らずに聞く。
「…………お前達は何者だ」
女はふっ、と笑い、
「私は禅城律(ぜんじょうりつ)。魔術師」
「伏状真枝(ふじょうましな)。魔術協会所属で今は二人で任務中。封印指定執行者…………と言えば判るだろ?まだ見習いだけど」
封印指定。
それは魔術師としての最高の名誉であり、同時に最大の足枷となるもの。
魔術師としての能力は化け物クラス。
実際に吸血鬼と成るものもいるという。
だが指定されたが最後、魔術師は野へ下り執行者の影に怯えて一生を過ごすという。
流石のウィアドもその執行者二人を相手には出来ないし相討ちすらも危うい。
家の中にいるミアだけは守るつもりで拳を握りしめていると、
「おかしいわね」
と。
執行者――――禅城律と言った魔術師の鎖を一瞬で破壊したラグズが初めて声を出した。
「私は別に封印指定されている訳じゃない。何か理由があって来たんでしょ?」
「ご名答」
と伏状真枝は帽子を外し俯いた。
「ここに来たのは貴方達の力を測る為です。それと同時に、少し協力をして貰おうと思いまして」
(協力だと?)
内面の疑問が顔に出たのか。
真枝はウィアドとラグズの方を向き、
「貴方はもう気づいてるはすです。この町の異常に」
町に潜む闇を語り始めた。

――――interlude

テーマ : 自作連載小説
ジャンル : 小説・文学

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なんていうか、もうどうにでもなーれ☆

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