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書いてみた【タイトル未定】

キョンです


今回は絵ではなく、文章を書いてみたよ。

だいぶ前から構想してて、ちょいちょい書いてたものなんだけど、ちょっと勇気を出して晒してみようかと。
なんかみんな更新してるから出しやすいかなーとか思ったわけじゃないんだから!

開く前に注意事項
・文章力ないよ
・序盤とはいえ本編にかすってもいない
・ジャンルとしてはSF、ロボットもの…+恋愛
・まともに一本の文章…つか物語書くの小学校以来なんで暖かい目でどうかひとつ!!
・タイトル募集中

おkな人はどうぞ↓







≪ChapterⅠ-1≫


「…綺麗だね」
そう呟いたのは幾つもの銀河が光り輝く宇宙(そら)の下、青く、どこか優しげな光を放つ地球を眺めていたから。
少し離れた所から見た僕らの世界は、柔らかく微笑んで…すこし強がっているように見えた。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 
「……そうね、テラ。でも今は講義を聞かないと地球に帰れなくなっちゃうかも」


隣の席に座る幼馴染の声でテラは我に帰った。
「だね。ちゃんと聞くよ」
そう答えて眼前のスクリーンへ視線を落とす。しかし、画面上のテキストも、壇上で講師が行っている講義もすでにテラの頭の中に入っている情報しかなく、2分もしないうちに窓の外の地球に意識は戻ってしまった。
「…まぁアンタは一回聞いたら忘れないもんね。実際そこまで心配してない」
隣の少女はため息混じりにそう言った。
「でもちょっと心配してくれてありがとう。ルナ」
「…全然心配してない」
「……あ、そ」
テラがため息混じりに言うと、ふいに講師がこちらに視線を向けた。
「はいはいそこ!あと1時間もすれば外に出るんだ!いまちゃんと聞いておかないと宇宙空間で死ぬまで後悔するか、生身で成層圏に突入することになるぞ」
「あーあ、怒られた」
ルナがむくれる
「帰ったらアイス奢ってもらうから」
「はいはい」

―テラは窓の外を見たまま答えた。

テラ達、ウェルトラム学院生2年は講師が言ったようにあと1時間ほどで宇宙服に着替え、艦外での作業を見学する。これは、2年生の行事の最後を締めくくるこの「修学宇宙旅行」のメインイベントで、宇宙(そら)に上がるのが初めてのテラ達にとっては一番の楽しみでもあり、また一番不安な行事でもある。そのため、今はほとんどの生徒が食い入るように講師を見つめ、一言も聞きもらすまいと躍起になっている。
…先刻から地球に夢中になっているこの少年を除いて。
「……」
「…ふつくしい…」
ルナがテラの耳元で囁いた
「…なに?」
「あんたの顔に書いてあったから音読してみたんだけど」
「…地球に帰ったら眼科から行こうか」
「失礼な。これでもあたしは両目2.0なのよ」
「じゃあ脳外科か」
「…しばき倒しますわよ」
「なぜお嬢様風?ってか、ルナこそ聞かなくていいの?学院のオリエンテーションじゃ爆睡してたけど」
「あたしはいいの。いざとなったらなんとかするよ。……テラが」
「人任せ!?」
「頼りにしてるよ~?テ~ラちゃん♡」
テラは大きくため息をついた。
「ま、いつもこれだからさすがに慣れたよ」
「お。長年洗脳してきた甲斐があったわね」
「おいコラ」
「コラはこっちのセリフだぁ!!そこの二人いい加減にしろぁ!!」
オ母音の語尾がア母音になるほど講師がキレてしまったので会話は終了。二人はその後講義が終わるまでおとなしく(テラは地球を眺め、ルナは爆睡)することにした。



一時間後、宇宙服に身を包んだ二人は他の生徒と共に船外デッキにいた。

「皆さん、移動するときは十分にご注意ください。ステーション内と違ってここは重力装置は作動しませんので。さて、ここでは船外装置の点検、及び、補修を行っています。複数のクルーが班行動をとり、異常があれば迅速に対応します。」
と、このステーションの総合指揮官(コマンダー)が生徒たちの前で熱心に講義をしてくれている。端正な顔立ちに聞き取りやすい優しい声を携えた彼は、先程から女生徒の内緒話の種となっている。
「うーん、そんなにカッコいいかな」
ルナが言う。
「ルナは好みじゃないの?あの人。男の僕の目から見てもカッコいい人だと思うけど」
「そうかな?なんかただ顔がいいだけって感じ」
「…あの人ここで一番偉い人だけどね」
でもなぁ…とずっと顔をしかめたままなのでテラはそれ以上追及しないことにした。こうなったルナはもう何を言われても意見を曲げないだろう。テラは耳を総合指揮官の話に傾けながらぼんやりと地球を眺めた。




――西暦2352年、テラ達が生きるこの世界は一つとなっている。
というのは、120年前、『全世界統合宣言』が各国首脳会議によって採択され、代表のジーン・レイフォールによって発表された。これにより各国の政府や戦力は一つにまとめられ、『世界政府』が誕生した。
しかし、様々な思想・思惑の下にこの世界政府に反発するものが現れる。彼らは世界の再分割を唱え、各地でテロを繰り返した。世界政府はこの運動を鎮圧すべく、各地に軍を派遣した。しかしテロは一向に止まらず、この対立は地球全土を巻き込んだ大規模な戦争に発展してしまった。のちに「統合戦争」と呼ばれる大戦は8年間続いたが、空陸両用人型機動兵器≪Field Ruler≫通称FRを実戦で投入した世界政府の勝利という形で幕を閉じた。

そして現在、安定した世界は宇宙へと進出していた。テラ達が今いるような巨大宇宙ステーションは他にも4機あり、更なる宇宙進出へと向けた開発や探索、そしてその情報を地球に発信することを主な役割としている。
そしてそれは、いまや学生が旅行で来れるほど身近なものとなっていた――




「…平和だね。あたしたちの世界は」
「?」
テラはルナに向き直った。
「なんか大きな戦争があたしたちが生まれる前にあったらしいけど、今は全然紛争とかもなくて、あたしたちは毎日幸せに生きてる。なんか普段実感しないけど、こうやって地球を見てるとそうゆう…『普通の幸せ』っていうのかな。なんかちょっと感じるね」
「へぇ、珍しいね。ルナがそんなこと言うなんて」
「…あたしって普段そんなにガサツ?」
そんなことないよ。とちょっとフォローしながら、テラはもう一度地球を振り返った。

――そう…今僕たちはすごく平和だ…でもどうしてだ?こうして地球を見ていると何か…違和感を覚える……何が不自然なんだ…どうしてこうも、現状の平和を強く意識してしまうんだ?――
テラが今日、宇宙(そら)に上がってから地球を意識し続けていた原因はこれだった。どうしても地球から何か不自然さのようなものを感じてしまう。そしてそのことを思考しながら地球を見続けていると―――何かが聞こえてくるような気がする。


「地球の…声?」


「え?」
「あ、いや…なんでもない」
――ありえない
「どしたの?テラなんか変だよ?」
「そんな事ないよ、大丈夫」
テラは一瞬思考したことを忘れることにした。
「ほらルナ、あそこでなんか面白そうな作業やってる」
まだどこか腑に落ちなさそうなルナの顔を、テラは見ようとはしなかった。




「本日皆さんにお見せできる工程は以上です。本当はまだまだお見せしたいところが沢山あるのですが、それは皆さんが正式にライセンスを取得してからのお楽しみということで」
そう言って総合指揮官は微笑んだ。
「皆さんと宇宙(そら)で仕事ができる日を楽しみにしております」
その言葉が解散の合図となり、生徒たちは宇宙服を脱ぎに戻って行った。
「じゃあルナ、行こうか」
「あ、ちょっと待って」
そう言うとルナは宇宙服に取り付けられたポケットから小型のカメラを取り出した。
「持ってきてたの?」
「えへへ、あれをバックに一枚撮ろうと思って」
ルナは地球を指差した。
「なるほどね。じゃあ貸して。撮ってあげる」
「え」
「え?」
「あ、いや…その…」
ルナが口ごもる。
「ひ、一人は寂しいよ!テラも一緒に…ね?」
ルナはそう言って真っ赤になりながらテラを見つめた。この時の彼女は、思わずドキッとしてしまうほど可愛らしかった。
「あ、うん。わかった」
ルナの顔から目を逸らしつつ答えると、テラはルナの隣に立った。

「それじゃ、いくよ」
ルナがその腕を伸ばしてシャッターを切る。こちらにレンズを向けた小型カメラから光が発せられ、撮影完了。
「うまく撮れたかな?」
カメラを操作し、画像を確認する。そして、すぐにルナは嬉しそうな声を上げた。
「やった!綺麗に撮れた!」
「ほんと?」
テラもカメラを覗き込む。――そこには光り輝く地球を背に、楽しそうに笑う二人の姿が収められていた。
「おお!上出来!」
「これ印刷したらテラにもあげるね」
「うん、ありがとう」
テラはにっこりと笑った。

「あ、もう誰もデッキに残ってない。ルナ、さっさと戻ろう。みんな着替え終わっちゃう」
「そだね、行こ行こ」
そして、二人はデッキを後にする…
この時、テラは先程まで感じていた不自然さを忘れ、『普通の幸せ』を噛みしめていた。






――――――――しかし、その幸せはあっさりと消え去る事となる。

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しなび。

Author:しなび。
なんていうか、もうどうにでもなーれ☆

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