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書いたみた

キョンです。つづきです。
良かったら読んでね

まぁまだぜんぜんロボ要素無いけど
≪chapterⅠ-2≫


二人が扉の前に近づくと、扉は音もなくスライドし、内部の光景を晒す。

…そこにあったのはデッキに残っていた二人をからかう友人の姿ではなく、残っていたことを注意するクルーの姿でもなかった。
テラとルナの目に飛び込んできたのは、球体となって浮かんでいる大量の赤黒い液体。そしてヒトの骸。
先程まで生徒たちを誘導していたクルーが、死んでいた。
「…っ!!」
声が出ない。あまりの事に、思考が追いつかない。
テラの脳の回転は、恐慌に陥ったルナの絶叫を聴覚が捉えるまで、恐ろしいほどに鈍かった。
「る、ルナ、パニックになっちゃだめだ…!」
震えて掠(かす)れる声には説得力は皆無だったが、それでも何とかルナには届いたらしく、彼女は叫びを堪えてテラの腕にしがみついた。
「な…なんで…こ、こんな…」
恐怖に涙を零しながら震える声でルナが言った。
その姿を見たテラは、今にも考える事を止め、恐怖でおかしくなりそうな脳を必死で動かし、状況の理解に努めた。
「三人とも頭に銃創がある…誰かに殺されたんだ…」
テラの腕をつかむ手に力が込められる。
「そんな…なんで……」
「分からない…それに…皆は…?」
「うそ…まさか…」
限界まで見開かれたルナの目がテラの顔を見据える。
「まだ皆まで殺されたって決まった訳じゃない!!」
脳裏に一瞬浮かんだ恐ろしい光景を振り払い、テラは言った。
「とりあえずここを出て、重力装置が作動するステーション内部に入ろう…!」
「で、でも…外には…この人たちを撃った人がいるんじゃ…」
「その人…もしくは人達がここに戻ってくる可能性だってある。そうなったら無重力に慣れてない僕たちは簡単に…殺されてしまうよ」
テラは自分の言葉に震えた。死の恐怖が、こんなに突然、こんな形でやってくるなんて…
同じように震えているルナがテラの言葉にうなずく。
「そ…そうだね…外に出て……み、皆を…」
「皆を探そう」
テラはルナの言葉を引き取った。相変わらず声は震え、恐怖で今にも壊れそうだが、一つの意志がテラを貫いていた。――皆の無事を確かめたい、もし危機に陥っているなら助けたい、そして…
「大丈夫…」


根拠などない。あるのは恐怖と、意志。

「君は…僕が守るよ」




外の物音に聞き耳を立て、人がいないのを念入りに確かめた後で二人は部屋から出た。着脱室を出るとステーション内部の重力装置が働き、二人の足は床へと着地した。やはり近くに銃を持つものの人影は見えない。…しかし
「…どうしてこんなに静かなんだ…?」
クルー3人が死亡、一時滞在中の生徒は失踪という非常事態の中、非常灯の一つも光ってはおらず、警報装置も作動していない。
「このステーションの中の全部の部屋は監視カメラが付いてるから…この状況に気付かないってことはないと思うんだけど…」
まだ激しく震えてはいるが、いくらか落ち着きを取り戻したルナが呟いた。
「それじゃあ…他のクルーの人は拘束されているのか…それとも…」
――殺されているか
テラの心をまたしても恐怖が支配しようとする。それを必死で振り払い、テラの手をぎゅっと握っているルナを振り返り言った。
「とりあえず、管制室か、指揮官室にいこう!そこなら救難信号を出すこともできるし、きっと監視カメラの映像も見れるはず…」
「見てどうするの?」
「…クルーの人たちや皆がこのステーションのどこかに拘束されてるなら、たぶん監視カメラにも映ってる。そのカメラがある部屋を確認してそこに行けば…皆を助けられる…」
そのことばを聞いたルナが、驚いたような表情でテラを見つめた。
「どしたの…?」
「テラって…ほんとはすごく強い子だったんだね。」
ルナはうつむきながら、普段からは想像できないようなか細い声で言った。
「あ…あたし…怖くて怖くて…この後どうしたらいいかなんてまるっきり分からないのに…すごいね…テラ……」
「……」
――――違うよ
―――――ほんとは、怖い
――死ぬほど怖い
――――今にも壊れそうなくらい
――――――でも…

「ご、ごめんね。こんなときに変なこと言って……えーと…ここからなら管制室の方が近いはずだよ。行こう?」
前進を促す彼女の手は一層激しく震えた。
その手をぐっと握り返す。――伝えたいことは山ほどある…でも―――

――…ルナの震えが、少しだけ和らいだ――気がした。

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非公開コメント

No title

瀬口死んだー!!!
あとコメント少ない理由の一つに、イノガミとか黒いもやしとか神とかもう読んじゃって感想も言ったからってのがあると思う

それはそうとしてタイトルは「宙の外」もしくは「真黒の宙(マクロノソラ)」とかどうよ!
もう言ったけどさ

No title

「宙の外」はけっこういいかも

ちょいと疑問なんだけど…これって描いてみたタグなのかね?
それとも別につくったほうがいいのかな
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Author:しなび。
なんていうか、もうどうにでもなーれ☆

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