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Regulus

あいかわらず駄文ですが……続き
今更ながらタイトルをつけたよ


見てくれた人はコメントしてくれると嬉しいです
そして、ついに扉が開き――黒いミリタリージャケットに身を包み、顔全体を黒いヘッドガードで隠した男たちが姿を現した。



―――その刹那、テラの脳内の恐怖を何かが払った。
いや、恐怖だけではない。一切の雑念を脳がシャットアウトしたかのように、感覚だけが研ぎ澄まされていく…――



―――『……武装を解除して、敵を無力化……』



思考したのはそれだけだったが、テラが発した2発の銃弾はまっすぐに二人の男の右肩口に吸い込まれ、容易く二人の肩の骨を破壊し、その右腕の機能を奪った。――だけではなかった。小型の自動式拳銃から吐き出された弾丸は、2人の男を体ごと吹き飛ばし、廊下の壁に叩きつけたのだ。
頭を強く打ちつけた二人は、意識を失い、力なく床に転がった。





―――そのわずか1、2秒の出来事に、テラはしばらく呆然とするほかなかった。
「な…なんなんだ…これ……」
先の弾丸の威力はどう見てもハンドガンのそれではない。しかも、その力は男たちの右腕そのものや、命を奪ったりはせず、五体満足のまま吹き飛ばし、意識だけを失わせたのだ。――それはテラの一瞬の思考を寸分違わず体現していた。
不思議なのはそれだけではない。

「テラ……いつ銃の練習なんかしてたの?」
「そんなのしたことないよ……エアガンだって持ったことないのに」

この銃は、射撃の経験など一切無いテラを補助――としか思えない――をしたのだ。『撃つこと』だけに集中したあの瞬間は、銃と一体になるような感覚をテラに刻みつけていた。
――テラは、手に持った銃をまじまじと見つめた。すると、その形が普通の銃と大分違う事に気がついた。
「? これ……なんだろう?」
その銃のグリップと撃鉄(ハンマー)の間の部分には四角いボタンが存在しており、またその銃身には銃口付近から引き金のあたりにかけて窪みのようなものがあった。どちらも銃には必要が無いだろうものだ。……よく見るとその窪みは何かに接続させるもののように思える。
「何かの一部なのか?……この銃が」


いずれにせよ、この銃がただのオートマチックタイプのハンドガンではないということは確かで、今のテラにとってはそれ以上の事は必要無かった。
今はただ自分の手元に確かな戦力があるというだけで十分だった。
「ルナ、平気?」
「うん……まだちょっと混乱してるけど」
「……僕もだよ。さぁ行こう!」

二人はまた走り出した。まだ正体は全くの謎だが、敵側は武装しているということが確認され、この先もあのような特殊部隊風の人物が巡回している事が予想されるため、先程よりさらに慎重に動いた。

***


白く、長い廊下を足音を立てないように気をつけて走り、時折止まって辺りを確認しながら進む。そして、3つ目の曲がり角を曲がろうとした時、短機関銃を携えた一人の男が目に入った。
「いた…!」
「ど、どうする?」
小声でのやり取り
「他の道を探そう。さっきみたいに上手くいくとは限らないから、銃を使うのは出来る限り避けたい」
テラがそう言うと、ルナは素直に頷き、2人は別のルートから1階を目指した。


その後も、黒ずくめの男の姿を何度か見かけた。しかし、警備自体は手薄のようで、見かけた人数は先程のも含めて4人だった。2人は男たちのいない道を通ったり、死角に隠れたりしながらなんとか階段へとたどり着き、下の階へと降りた。このステーションにはエレベーターもあるが、音で気付かれそうだったので非常階段を選択したのだ。
「はぁ…なんとか1階までこれたね……」
と、テラはルナに声をかける。
「そうだね……あともう少し……がんばろうね」
ルナはテラに震える唇で微笑んだ。
「……ルナ、あと少しだ。頑張ろう」
「うん……」
テラはもう一度ルナの手をとろうとした――その時テラの耳がこちらに近づく足音を捕えた。
(まずい…!)
テラはルナの手を引き、とっさに階段裏に身を隠した。そして、眼前に現れた二人の男をやり過ごそうとした。―――が、ふいに男たちの会話が耳に入った。

「それにしても、どうすりゃいいんだろうな。あれ。格納庫のスペースばっかとりやがって」
「開かずの箱か。動かないならただの鉄の塊だもんな。あ、いや、鉄かどうかも今のところ分からんが……」
「まぁとりあえずは今日の実験の成功か。今回の実験台は相当優秀って話だったよな」
「あぁ優秀だ。しかも若い。素材としちゃ最高だ。もし失敗したとしても、良いロイドになるだろうさ」
「確かにロイドもいいが…倉庫の奴らの中で一人でも成功すればいいがな」

遠ざかる足音はもうテラの耳には届かなかった。――――男たちは「実験台」「素材」と呼んだのだ。今倉庫で震えているだろう彼らの事を。




幼少時代から優秀。それゆえに避けられがちだったテラにとって、ウェルトラム学院の教室は唯一の居場所だった。はじめて、『仲間』を近くに感じられた場所だったのだ。

他愛のない会話を交わしながら、いつも一緒に同じひとつのものを見上げていた皆……テラにとってかけがえのないそれが、得体の知れない実験に使われようとしている――――



  焦り

   恐怖

      怒り


様々なものがテラの細胞、神経に浸食し、疾走と絶叫を産み落とした。

「させるかぁあああああああああああああああああああ!!!!」

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No title

こうなったかw予想つかんかったw

次も楽しみにしてるぜ!

まさか誰も死なんとは……。

ていうか、設定が気になるよお兄さん。
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しなび。

Author:しなび。
なんていうか、もうどうにでもなーれ☆

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面白そうだから入れてみた。今日のカードはこれっ!
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