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リレー小説『モミジ』「第一夜・光を求めた軍人」 Ⅲ

続き。



「おはよう、元木君! 今日も時間ギリギリだね!」
「おはよ、結城。今日はいつもより30秒くらい早いんだけどね」
 そう言って笑いながら席に座った背の高い男子生徒、元木圭。彼が席に着くと、後ろの席である遼が身を乗り出して、なにか話題を振る。そうして教師が来るまでの短い間、小さな談笑を楽しむのが、いつもの朝のひと時だった。
「ねえねえ、聞いた? 幽霊の話」と、いつものように、遼が話を振る。
「なんでも、軍人の幽霊が体育館に出るそうだよ。その幽霊は、」「首なしで、自分の頭を欲しがってる、だっけ? いやあ、怖いねえ」圭はそう言いながら、携帯電話を取り出した。しばらくキーを叩くと、その画面を遼へと向ける。
「こんな画像も出回るくらいだし、よっぽどみんな怪談が好きなんだねえ」
「ん、どれどれ?」
 携帯電話の画面には、画像が表示されていた。コンクリートの地面が、赤い液体で真っ赤に染まっている。それと、画面の端のほうに、白くぼやけた何かが写っている。
「これは、幽霊の写真?」
「らしいよ。まったく、誰が撮ったのやら」言いつつ、圭は画面を消す。「もうすぐ試験だってのに、みんな余裕だよね」
 そう、いまは七月中旬。生徒たちの多くが楽しみにしている夏休みが来る前には、期末試験という関門が存在する。圭やそのクラスメイトは、それに向けた試験勉強に必死になっていた。
「遼は、どう。進んでる? 勉強」
「あー、うん。直前にがんばる」
「物理だけはやっておいた方がいいよ。カトマのやつ、今回はやたらと力入れてるらしいから」
「うぇー。いやだなあ。今回の範囲難しいんだよなあ」
「まあ、公式の暗記を頑張ろう。直前に、またミスドーナツで勉強しよう」
「うん、そうしよう――」
 と、二人が他愛のない会話を続けていると、担任の教師が教室へと入ってきた。圭は前を向いて、遼も椅子に座る。
 そうして、普段通り、ホームルームが始まり、やがて授業が始まる。
 ……そう、少なくとも、ここまでは。普段通りであった。
 






分量少なめ。シキ君がんばって。

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えー…オレ文才無いのに…漫画ばっか読んでんのに…もうこれ最終回でいいんじゃね
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しなび。

Author:しなび。
なんていうか、もうどうにでもなーれ☆

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遊戯王which?
面白そうだから入れてみた。今日のカードはこれっ!
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