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【第三章】確約の空

瀬口だぜ!正直ここにこうして書いていいのかわからなくて泣きそう。
誰か僕を見てよ!あと言いだしっぺなんだからモチベあげるような米しやがれもやし!


あとなんとなくユーイチローとかイデアとかどこかで見たような名前のキャラを使ってるけど他意は無いんで!



第三章「イデア・オルレアン……使用人」


「ふう」

イデアはユーイチローの鞄を床に置き、嘆息する。
二人分の荷物は女の腕には重く、ほぐすように肩の当たりを回すと軋軋と悲鳴を上げた。

(それにしてもきな臭い船ね)

乗員たちの雰囲気が奇妙に感じられた。
どこか怯えているというか、何かを恐れているような感情が感じられるのだ。
……何かが嫌なことが起こることを予感しているかのように。
特におかしかったのは吹奏楽団の連中である。
彼らからはとにかく嫌な予感しかしない。
動き、台詞、そしてなにより彼らの醸し出す雰囲気が一般人ではないと察せられる。
何が目的かは分からないが、これは道中何かあるかも知れない。
マンハッタン号に乗船している、ユーイチロー様のご友人であるセグチ氏は警察の者ということだが、万が一の事態があるかもしれない。
念のため屋敷から持ってきた“ちょっとした護身用具”の点検をしよう。
そう思って自分とオルカの相部屋に移動しようと廊下に出たところで、ユーイチローとオルカの二人と出くわした。

「お、イデアか。荷物ありがとうな」
「ですから……」
「親しき仲にも礼儀あり、っていうだろ」
「……まぁ、ユーイチロー様がそうおっしゃるなら」
「それでいいそれでいい」

かんらかんらとユーイチローが笑う。
腑抜けた主人である。

「それじゃ俺は部屋で休むから。パーティの時間になったら教えてくれ」
「わかりました。ではオルカお嬢様、こちらです」

そういいつつオルカを部屋にエスコートする。
イデアは部屋に取り付けられている簡易キッチンで湯を沸かし、紅茶を淹れる。
イデアが紅茶を机に乗せようとした瞬間、部屋がガタンと大きく揺れた。
どうやら、飛行船が出港したようだ。
遠くから船内アナウンスが聞こえてくる。

「出港記念パーティは17:00からとなっております。パーティでは一部のオークション品の展示も致しますので、皆様奮ってご参加ください」

どうやらアメリカまでの余興の一つらしい。
まだパーティには3時間以上もある。
オルカの持参してきた、ジャムの乗ったクッキーを食べながら二人で話し込んだ。
話題は様々だ。
日頃の生活、好きな菓子、なによりオルカの好きな、ユーイチローの話。
身分が違うため会話などほとんどないだろう、と思い込んでいたイデアは驚いてしまった。
それはオルカも意外だったろう。
だが、彼女はけしてお嬢様というだけではなく、その前に普通の女の子であったように。
イデアもまた使用人であるというだけでなく、やはり
二人の少女の甘い話は絶えず続いた。

――ずいぶんと長い間ガールズトークをしていたらしい。
イデアが懐中時計で時間を確認した時には、すでに出港パーティ開始が迫っていた。
イデアは普段通りのメイド服でパーティに出席するが、オルカはそうはいかない。
オルカの身だしなみを整えるのをイデアは手伝う。
その間にもガールズトークはまだ続く。

「私のことは呼び捨てでいいですよ。貴女の雇い主ってわけではないのだから。こっちの服の方が似合うかしら?」
「いつか雇い主になるかもしれません。そうですね……さっきの方が似合うと思いますが」
「その時はその時です。今はただのお友達。ね、いいでしょ? じゃあこっちね。イデア、コルセットを締めるのをやってくれない?」

そう言ってオルカは鏡の方を向き、イデアに背中を見せる。

「オルカお嬢様がそう言うのなら」
「オルカ。呼び捨てでいいの」
「オルカ……さん」
「もうっ!」
「そうは言われましても……これ以上は無理ですよ」

イデアが非常に情けない顔をする。
普段クールビューティーを気取っているイデアとしては形無しだ。
背を向けられているが鏡で丸見えだ。
オルカは、イデアの素顔が見れたことが素直に嬉しい。

「じゃあ許してあげる。これからよろしくね、イデア」
「よろしく、オルカさん」

そういってイデアはコルセットの紐をぎゅっと締めた。
そして次は着付けに入る。
イデアは即座に手を貸そうとするが、オルカがそれを断る。

「親友の手を煩わせるほどのことではありません。それよりもイデア、あなた、お歌が上手って聞いたのだけど?」
「ええ、年少のころはよく親に褒められたわ」
「一曲歌ってくれない? 出来れば楽しげな歌を!」

それならば。
初めての親友のリクエストに、イデアは二人の少女の友情を表す素朴で愉快な歌を紡いだ。

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非公開コメント

No title

こういう雰囲気は俺じゃとてもじゃないけど出せそうにないな

このオルカを見て、そういえばこういう、なんつーか「標準的なヒロイン」的な口調のキャラがセブキスにいないような気がした

敬語キャラが二人いるのにな 趣味丸出しだな

米ありがとぅーっす!

俺、お前の書いたスレチガインの口調マジで大好きだぜ。
ありそうでない感じが特につぼった。
たぶん次々回あたりに登場させたいなと思うくらい!

No title

コルセットひゃっほう! さて、ここからどう展開していくんだろうね。楽しみですよ。

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しなび。

Author:しなび。
なんていうか、もうどうにでもなーれ☆

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面白そうだから入れてみた。今日のカードはこれっ!
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