スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

【第四章】確約の空

どうも、瀬口です。
最近ライバルが登場したと思ったらすぐさま消えた。
いったい何を(ry

はやく完結させてもやシナリオしてー!!!



第四章「オルカ・ヒサシ……ユーイチローの幼馴染」



「さーあさあさあ! やってまいりました、出港記念パーティ! 司会進行はワタクシ、アイドルグループ『コットン』のワタルコ・フクジマと!」
「同じく『コットン』のフミカ・ナタベ。よろしくね」

 非常にテンションの高い『コットン』の二人である。
二人はパーティ会場である大ホールの一段高いところに座っている賓客に向けて、インタビューをしている。
どうやらそういう方式で紹介していっているようで、様々の人が受け答えをしている。
元からセッティングしてあったようでスムーズに行われている。
オルカが面識どころか名前すら聞いたことのないような人から、新聞に載っているような著名人まで幅はまちまちの様子。
スピーチの中で各自が自己紹介しているのだが、これがなかなか面白い。
職業も政府役人から貿易商、小説家までもいるようで、どうやらそれぞれ理由があって乗船しているようだ。
例えば政府役人はオークションの立会人を兼ねているし、貿易商はその商品の出店、小説家は後にこの船でのことを小説に書きたて、広告にするつもりらしい。

「よく出来てるな。これはもしかするとサプライズイベントでもあるのか?」
「まさか。そんなことしたら冗談じゃすみませんよ」

ユーイチローの真剣な表情にオルカが苦笑する。

「まぁ考えていても始まらない。もしそういうイベントがあるならぞんぶんに乗っかろうぜ」

ユーイチローがステーキを頬張りながら言う。
イデアに行儀が悪いと小言を囁かれるが、聞いた素振りもない。
1時間にも及ぶインタビューが終わったらしく、隅の方からオーケストラが流れてきた。
仕事熱心な者は食事をしながらも、知名人が多く集まるこの機会を逃すまいとコネクションを広げようと一生懸命に世間話を弾ませている。
だが、家業を継ぐとはいえまだ18歳のユーイチローとオルカには関係のない話だ。
とはいえ三人だけで会話して終わるというのも、賑やかなこの会場ではどうも物寂しい。
 食事が早めに終わったオルカは、せっかくなので知り合いがいないか、あるいは出来ないかを確かめるためにイデアと二人で散策に出かけることにした。

 最初に目に入ったのはユーイチローの親友、セグチの姿である。
彼の着いている食卓は奇妙な面子で、セグチと(ユーイチロー曰く)その彼女であるナシギ、そして恰幅の良い紳士とまだ幼げな少女だ。
少女はどこか不機嫌そうでぶすっとした表情のまま、パフェを左手に持ったスプーンで突き刺しまくっている。

「ふぃー……美味かった。っと、オルカちゃん! 元気してたか!」
「こんばんは、セグチさん、トモコさん。ごきげんよう」

顔見知りのセグチとトモコに挨拶をする。
昔、オルカの通っていた幼年学校で、ユーイチロー、セグチ、オルカは同じ学年であった。
また、セグチはその頃からトモコと親密な関係にあったので、よくこの四人で街に出たりもしたのだ。

「久しぶりですオルカさん。そちらの方は……?」
「イデア・オルレアン。ユーイチロー・M・ミヤマの使用人をしております。私の主人がいつもご迷惑を……」

セグチが食後のコーヒーを啜りながらオルカに聞く。

「その迷惑ユーイチローは?」
「ユーイチローさんならまだあちらのテーブルで食事中ですよ」
「そうか。行ってみようかな」

と言い、席を立とうとしたところで隣の紳士の物言いたげな視線に気づいたらしい。

「……っとそうだ、紹介するのを忘れてた!」
「ははは、うっかりさんですねセグチさん」

割と酷い科白を聞かされたというのに、紳士は表情を笑みのまま崩さない。

「初めまして、オルカさん、イデアさん。私の名前はブレン・フォウマー。機械(オートマタ)の取引をやっていてね、どうにかして顧客の幅を増やしたいと思ってこの船に乗ったんだ。お二人さん、なにかいいコネクションを持っていたりしないかね? なんて言ったりしてね、はっはは」
「ははは! ブレンさん座布団一枚」

どこかツボに入ったのかセグチが一人で大爆笑している。
ブレンは「座布団? 売れるのかい?」など言ってぼけている……いや、これが素なのかも知れない。

「……えーっと、そちらの娘さんは?」

オルカが仏頂面の少女に声を掛ける。
少女はこちらに向き直り、左手をオルカに差し出す。
突きつけられたオルカは一瞬悩んで、同じように左手で握手した。

「胡蝶です。どうぞよろしく。右手は少し不調でしてね、左で勘弁願いたい」
「オルカ・ヒサシです。よろしくね胡蝶さん。怪我かしら?」
「んー、遠からず近からずといったところか。まぁそのような感じです」

そういって胡蝶は右手を振る。
その手はどうにもカクカクを揺れ、義手であることがオルカにも分かった。

「そちらのメイド服も、よろしく」
「よろしく、胡蝶ちゃん」
「……ちゃん付けは止してくださいよ。こう見えても独り立ちしてるんですから」
「へぇ」

イデアが心底驚いたような声を上げる。
冷静沈着な彼女にしては珍しい事だ。

「ミスターブレン、胡蝶はあなたの娘ではないのですか?」
「いいや、知り合いの子だ。せっかくだから連れて行ってくれと言われてね。可愛い子だろ、はっはっは」

 それからも六人は食後のお茶会といった風体にデザートを突きつつ談笑を続けた。
途中でセグチがユーイチローの元へ挨拶へ行き、胡蝶も野暮用が出来たと居なくなった

「それじゃあ、私たちも行きますね」

 五回目の紅茶のおかわりを飲み干して、オルカが立ち上がる。
それに合わせてイデアも席を立ち、二人にお辞儀をする。

「ナシギさん、ブレンさん、楽しい時間をありがとう。また縁があったら」
「さようならお二人とも。ユーイチロー先輩にもよろしく言っておいてください」
「こちらこそありがとう。両手に花どころか持ちきれなかったよ」

そういって二人と別れる。
けっこうな時間が経っていたのだろう、ユーイチローの陣取っていたテーブルには誰も座っていなかった。

「もしかしてもう帰っちゃったんでしょうか……」
「かもしれませんね。私たちも帰りましょう」

気が付くと、とっくにオーケストラは終わっている。
思った以上に話し込んでしまったらしい。
二人は、ユーイチローのためのお土産としてクッキーを何枚か頂戴し、部屋に戻ることにした。

コメントの投稿

非公開コメント

No title

別にGMやるとは……。

No title

かの星がどの星かっていうと、実は流星なんだ!
だから現れたと思ったらすぐ消えるんだ!


まぁ、嘘なんだけど。

GMをやるとは言ったが、いつやるとは(ry

最近僕の出番が少ないんじゃないですかね

どうでもいいんだけど、何人出てくるんだよお前の異次元同位体
実は全員同一人物なんじゃね

そういえば、折華って友子のことなんて呼んでたっけセブキスで そもそも面識あったっけ

驚くほど出番ないなー友子ちゃん……メイン回あったけど……

No title

折華は友子と面識ないな。⑬に書いてあった
プロフィール

しなび。

Author:しなび。
なんていうか、もうどうにでもなーれ☆

最新コメント
最新記事
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
アクセスカウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
エルミナージュⅢ
遊戯王which?
面白そうだから入れてみた。今日のカードはこれっ!
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。