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【第八章】確約の空&来年のことあれこれ

おいっす、瀬口です。
ちょっと時間の空きがあったんで少し書こうかな~と思ってたら思いのほか筆がノリノリになっちゃいました。テヘペロ
というわけで八章。
書き終えたら完全版として改筆したいな。
このままじゃ恥ずかしくてよめないし。


そして来年の話をすると鬼が大爆笑とはよく言うけど、来年の春休みどっか行きませんか?
二泊か三泊くらいで、去年――一応今年か――に行った長野とか、あるいは新潟とか、さもなくばどっかに。
まぁまだまったく決まってないんだけどね。
せぐっちゃんがまたアホな事を企んでいるぞ、とか思っていてくれればそれで結構です。



9. 第八章「????……コナンでいう全身黒タイツ」

 ユーイチローたちの滞在する、マンハッタン号のとある大部屋にて。
そこには30人ほどの男女入り混じった人間が、それぞれの愛用の道具を磨き、翌日の見せ場に備えていた。
その中でも、特に大きな道具を綺麗にしている、小柄な男――ドメニコが隣に座る、これまた大きな道具を扱っている大男に心配げに聞く。

「なぁ、ジェーン。本当にやるのかな。明日のオークションで……」

ジェーンと呼ばれた男が手にした棍棒のようなものを床に下ろし、ため息をつきながらドメニコに向かうように座りなおす。

「いい加減覚悟を決めるんだなドメニコ、グスターボの旦那に聞かれたら“こと”だぜ。それと、この船の中ではホウと呼べと、何度も言っているだろう」
「で、でもよ……犯罪だろ、こんなの」
「俺たちがどうなろうと知ったことではないのだろう。そういう奴らなんだよ、お偉いさんってのは」

ホウはそう言い、再び作業に戻った。
ホウの額に刻まれた一閃の傷跡がドメニコの目に入り、何も言えなくなる。
うつむきながら、ドメニコも作業に戻ろうとする。
弦の調整をしようとしたところで、ドメニコの肩を叩いた者がいた。

「…………だから、私たちはこの仕事を受けたのだよ、ドメニコ」
「グスターボさん!」

シルクハットを頭に被り、陰鬱な瞳をした男だった。
周りの人間も彼に挨拶をしている。
恐らく彼がこの団体の責任者、あるいは指揮者なのだろう。
貫禄が目に見えるようであり、ドメニコは体の震えが止まらない。

「諸君らの中に、今回の仕事に不満のある人間がいるかもしれぬ」

ドメニコの背を冷たい汗が流れる。
先ほどまでの会話が聞こえていたのだろうか。
彼は非常に厳しい人間だ。
一つでも気に入らないことがあれば、さながら針の様に鋭くそれを正すのだ。
室内にいる全員がグスターボの方を向き、一言も喋らずに話の続きを待つ。

「確かに、今回の仕事は我々の普段の依頼とは違うかもしれない。だが、やっていることは変わらないのだよ。ドメニコ、我々は民衆に何を与えるべき者たちだ?」

名指しで呼ばれたドメニコは思わず椅子から飛び上がりそうになる。
緊張のあまりつっかえながら、細々と語を紡ぐ。

「そ、それは……民衆に娯楽を与えること」
「そうだドメニコ。我々の仕事は民衆に楽しみ、喜びを与えるべきものだ。それは、公平でなければならない。貴族や金持ちだけにしか提供しないのはいけないことなのだよ」

何人かは同意するように大きく頷く。
それ以外の人間も、特にその意見を否定するような素振りは全く見せない。
さっきまで怖気づいていたドミニコですら、グスターボの言う事は一理あると考えていた。

「確かに、この仕事は我々の専門の仕事ではない。だが、今回の報酬は破格だ。たとえば、」

そこで一旦台詞を切り、にやりと唇を曲げる。

「我々が様々なしがらみから独立し、我々のためだけの組織すら作れるほどの、金を貰える」
「! そ、それって……」

団体にざわめきが起こる。
それを両手のジェスチャーで鎮め、再び話し出す。

「そうだ、我々の悲願が叶うのだ。誓っただろう。イーストランドの街の片隅で震えながら飢えを堪えていた時に。政府や金持ち共は何もしてくれなかった。今回の仕事は奴らに一泡吹かせることができる」

――ドミニコはその体に一瞬、ありえないはずの寒気を感じた。
それは子どもの頃に貧困街で震えていた時の寒気であり、あるいは大人になって、芸術を理解しない空けものたちに自分たちの仕事を貶された時に感じた怒りでもあった。

「ゆえに同志よ、相棒よ、友よ。今我々は家族の為に戦おうではないか。明日を、共に生きる為に!」

室内に熱狂的な歓声が巻き起こる。
だが、この部屋は特別に防音性の高い部屋であり、その大きな蛮声と決意と、それと幾ばくかの狂喜は漏れ出すことはなかった。

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No title

なんかきな臭い連中が出てきた

これ、本当に完結するんですよね?やっべー風呂敷広げすぎたエンドじゃないですよね?

楽しみにしてるんだからちゃんと完結させろよな!あとアバリアスまだー
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しなび。

Author:しなび。
なんていうか、もうどうにでもなーれ☆

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