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【第十章前編】確約の空

とりあえず長くなりそうだったら前後編に分けて逃げを打つのが好きな瀬口です。
忘年会兼なんやかんやは鶴川のバーミヤンに決定しました。
今からでも参加したいって人がもし万が一いたら明日までに連絡くれな~



11. 第十章(前)「コーヘー・セグチ……任務中の警察官」


「ご協力、ありがとうございました」

そういって頭を下げるセグチ。
彼の前にいる、恰幅の良い男性は、蔑んだ目で見下しながら、鼻を鳴らす。

「なに、善良な一般市民として警察を手伝わないわけにはいかんしの。ではな」

セグチの目の前で大きな音を立て扉が閉められる。
隣の部屋に向かいながら、気落ちのため息をつく。

(そりゃ、バカンスの最中に警察の相手なんてしたくないよな。俺だってそうさ)

彼らだって、後ろ暗いところを一つも持たないというわけではなかろう。
そういった世間のしがらみの一切ない空の上で急に現実を持ち込まれたら、誰だって嫌な気分になる。
鬱々とした気分になりながら、気づけば廊下の最奥にいた。
右手には部屋が一つある。

(確かここはエクセル嬢の部屋だったか。アポ取ってないけど大丈夫だろうか。うっかりお父上とかいて誤解されたらいやだな……)

まあ、いざとなったら昨日貰った切り札を使うだけだ。
そう腹を括り、粛々とドアをノックした。

…………
……………………
…………………………………………

出ない。
今は留守なのだろうか、と思ったのを見計らったかのように、扉の内側から応答があった。

「はぁい、どちら様?」
「イギリス警察のコーヘー・セグチです。お時間ございますか?」
「ああ、昨日の。ちょっと待ってね」

ばたばたと走り回る音、どってんずどんと転がる音が何度か響き、ようやく扉が開いた。


「なるほど、昨日の続きを聞きに来たって訳ね。時間、ないから手短にいいかしら」
「何か言い逃した情報などがあるのですか?」
「ない……わけじゃないけれど……話の前に、その口調やめてもらえない? なんだかむず痒くて嫌になるわ」
「酷い言い草だな、おい!」

思わず普段の調子で毒づいてしまったセグチ。
そして周りに誰か、今の台詞を聞かれていないかを確かめるために周囲を探す。
うっかり誰かに聞かれていたら“こと”だ。

「誰も居ないわよ。だから、ここでは思う存分にぞんざいな口をきいていいわ、私が許す」
「サンキュ。で、その言い逃した情報ってのは?」
「適応早いわね。まぁいいわ。脅迫状を出した相手って…………本当にデスガンなのかしらね?」
「は?」
「あらもうこんな時間」

そういってこれ見ようがしに腕時計を見る。
そしてセグチの背を押し、部屋の外に出そうとする。

「ごめんなさいね、タイムオーバー」

押されながらなおも食い下がるセグチ。

「お、おい! 何か知っているのか!?」
「今のはただの、大々々ヒントよ。…………あなたなら、辿り着けるかもね」
「辿り着くって……どこに」
「この事件の真相よ。期待しているわ」

バタンと、再びセグチの目の前で閉められる扉。
呆然とそのドアを眺め立ち尽くすセグチ。
頭を掻き毟り、エクセルの間際の台詞を思い返す。
彼女は、大ヒントといった。
つまり、デスガンの正体について心当たりがあるのだろう。
それを言わなかったということは、それなりの事情があるのかあるいは……。

「ただ単に……からかわれただけかも、な」

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しなび。

Author:しなび。
なんていうか、もうどうにでもなーれ☆

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