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二重螺旋構造  記載者:黒もやし

~前回のあらすじ~
ごちそうさまでした。

幕間「夜回り先生」


「まあ、聞きたまえ諸君。……といっても、聞くことはできないか。まあ、
私が好き好んでやっていることだ、仕方がない」
 月明かりだけが照らす夜の公園。そこに佇む一人の少年は語った。
「私は、この町にとても興味を持っている。……なぜだか、わかるかね?」
 外見にまるで合っていないその口調は、少年の周囲に異質な
空気を醸し出している。
「この町は、異常なのだよ。あらゆる意味でね」
 だが、異質な空気の原因は少年の口調ではない。
「吸血鬼の能力の弱体化、弱点の消滅、性格の変化。この町に居るというだけで、
吸血鬼はまるで別物のようになってしまう」
 その空気の原因は、周囲の地面に突き刺さっている無数の人間の肉塊だった。
 十人分ほどの人間の腕や足や骨や指や頭や首が、まるで墓標のように
地面に突き刺さっている。その全てに、まるで噛み千切られたかのような痕がついていた。
「だが、この町の異常はこれだけではない。……いや、むしろこれは異常のたった
一部分と言えるだろう」
 ただ、内臓だけが掻き集められ異様なオブジェを形作っていた。
 そう、人々に崇め、奉られる形。十字架という名のオブジェを。
「この町に存在する人間。それらもおかしい者ばかりだ。この町に住んでいる君たち
ならわかるだろうが……いや、むしろこの町に住んでいるからこそ、気づかないのかもしれない」
 少年は語り続ける。まるで授業中に関係のない話をしている教師のように。
「年老いた吸血鬼や熟練の魔術師。私にも何者かわからない異質な存在。
そして何も知らない一般人でさえ、魔術の真似事をしている。……まあ、所詮真似事だが、
それは他の地域に比べて、どことなく本物の魔術に近いものとなっている」
 少年はゆっくりと十字架に近づく。どこか聖職者めいた雰囲気を醸し出しながら。 
「この現象はこの町だけに起きている。地域ではなく、町だ。市の境目を越えれば、そこは
普通の土地と変わらないものとなる」
 近づき、触れる。愛おしそうに、愛でるように、愛するように。
「私はこの異常の原因が、この町に来るまで分からなかった。しかし、ここに来たことで
ようやく理解することができたよ」
 赤黒い十字架に触れながら、語る。
「それは……と言いたいが、どうやら時間のようだ。……すまないね、この話はまた今度話そう。
……そうか、そういえば君たちは死んでいたな。すっかり忘れていたよ」
 語りつつ、口づける。やはり愛おしそうに。
「まあ、いい。君たちのお陰で時間を潰す事が出来た。ありがとう」
 そしてゆっくりと離れる。
「さあ、そろそろ行こうか。……私と、彼の、願いを叶えるために」
 そう言って手を振る。すると、周囲の肉塊は音もなく溶け始めた。
 一分も経たずして、全ての肉塊は溶けて消えた。あとに残ったのは、十字架と少年。
 そして少年と十字架は、
「この町……継色市でな」
 そう呟いて、溶けて、消えて。
 血溜まりだけが残された。
 






これは酷い厨二。
確か継色市の設定はこんな感じだったはず。
魔術の真似事云々は勝手にオレが書いたけど。
なんか修正するところあったら言ってくれるとありがたい。

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No title

なんという神父
この少年は間違いなく「天国」を完成を目指して
時の加速した世界で主人公達と戦うラスボス

No title

まあ、聖者とやらを意識してみたからね。

にしても改めて読むと酷いな。

No title

微妙に変更。
十字架も消えました☆

どうでもいいけど「血溜まり」って辞書で調べてみ?
ビビったぜ。
プロフィール

しなび。

Author:しなび。
なんていうか、もうどうにでもなーれ☆

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