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舞(漢字こっちだっけ?)ルート、バットエンド

電波受信したから書いた、反省はしていない。
ヤンデレ注意

産業あらすじ
・舞→ヤンデレ化済み
・優一郎監禁される→アッー!
・名探偵エクセル→真実はいつも一つ

今日は一日優一郎を見て過ごそう。一瞬も目を離さずに。
けれど、私の思いはインターホンの音に邪魔されてしまった。
可哀想だけど、優一郎をまた拘束して玄関に向かう。瞬間、階下で玄関のドアが開く音がした。
なにかの集金か配達だろうか。いずれにせよ邪魔者だ。すぐに用件をすませて追い返そう。
私は胸中で毒づきながら、顔だけは穏やかさを装い玄関の扉を開けた。
「……はい……」
「こんにちは~」
見ると階下にはエクセルが居た、その後ろに二十代半ばくらいの眼鏡を掛けた男性がいる、使用人か何かだろうか。
「……父なら留守だけど……」
私は内心の動揺を極力抑えて、口にした。父はエクセルの父親の会社の社員だ。
前にエクセルが彼女の父の用事でこの家に来たことがある。
だから、エクセルがきたら、父に用があると思うのが普通。これでいい。
「ううん、今日は舞のお父さんじゃなくて貴方に用があるの。私個人として、というよりも優一郎の友人としてね」
わ、私に!? もしかしてばれているの?
私は、ぐらつきそうになる足に力を入れて耐えた。だいじょうぶ。優一郎を家に入れたのは誰にも見られてなかった。
それにばれているなら、すぐに私の部屋に押し入ってきているはず
「……優一郎のこと……?」
「ええ」
エクセルは笑顔で、真意は読みとれない。
「……たしか……病気か何かで……四、五日くらい前から休んでるよね……」
学校では、そういうことになっている。だから私もそれに話を合わせなければいけない。
私は、余計なことを言わないように慎重に言葉を選んだ。
「そのことなんだけど、ちょっと調べてみたら実は優一郎行方不明になっちゃってるわけ」
「……行方不明……。……本当?」
大げさにならない程度に驚いてみせる。
「ええ、全力で探しているのだけど手掛かりが少なくてね。他のみんなにも聞いて回ってるってわけ。
なにか心当たり無いかしら? 変わった様子があったとか、どんな些細なことでもいいの」
なんだ、なにも分かってないんじゃない。私は拍子抜けした。
「……特に思い当たらない……」
「そう? 最近、仲が良かったみたいだけど?」
ぎくりとした。あまりにあっさり答えすぎて、返って怪しまれたかもしれない。
「……そう?……私も優一郎も前から何も変わってない……」
エクセルは、じっと私を見つめている。私は耐えきれずに視線を泳がせた。さらに悪いことに、
  ごとっ。
と、階上で物音がした。優一郎が体を壁にぶつけるか、なにかしたに違いない。
だめだ。ばれちゃう。このままじゃ、ばれちゃう。もう、ばれちゃう。
そうしたら優一郎と離ればなれだ。もう会えないかもしれない。嫌だ。そんなのは絶対に嫌だ。
「音がしたみたいだけど、誰かいるの? たしかお父さんと二人暮らしよね」
エクセルは天井を見上げて言う。明らかに怪しんでいる。
私は覚悟を決めた。
「……子犬がいる……。最近飼い始めた……。……雄だから……
ときどき噛まれたり吠えられたりする……けど、とてもかわいい」
「へぇ、私も犬好きよ。でも、躾はちゃんとしないといけないわね。小さい頃が肝心よ」
「ええ……私もそう思う……。
可哀想だけど……厳しく躾て、それから――めいっぱい愛してあげてる……。
……見る……?」
「いえ、残念だけど遠慮しておくわ。こんなときだしね。せっかくの日曜なのに邪魔しちゃったわね」
「……私の方こそ……力になれなくて。……優一郎……早く見つかるといい」
「そうね。じゃ」
二人が出ていって、私は玄関の扉を閉めた。
「しっかし、どこいっちゃったんでしょうね、優一郎君。お嬢様の御友人泣いてましたね」
「これじゃあ、警察も職務怠慢って言われてもしかたないわね」
車のドアを開ける音。閉める音。エンジンが掛かって、その音が完全に聞こえなくなってから、私はその場に座り込んだ。
「……はっ、ははぁっ」
おかしかった。勝手に笑い声が出てしまうくらい。ギャンブルで勝ったときというのは、こういう気分なのだろうか。
そう、私は勝った。優一郎を守りきった。運命が、私に味方しているに違いない。
愉快だった。心底愉快だった。
私は床を手で叩きながら、哄笑を上げ続けた。
部屋に戻ると優一郎は、がだかだと身を震わせていた。自分でも悪いことをしたと分かっているみたい。
私は怒ったりしない。優一郎は、こうして私のもとにいてくれるのだから。
けど、躾はきちんとしなくちゃいけない。優一郎のためにも。
優一郎を膝の上に乗せると、震えが直に伝わってくる。こんなに怯えて可哀想。
早くその罪の意識を取り去ってあげよう。罰を与えることで。
「……反省して……」
平手を振り上げて、優一郎に力一杯振り下ろす。
瞬間、階下で玄関のドアが開く音がした。

え? 玄関のドアは、さっき鍵を閉めたはず。父は今日も仕事で、こんな時間に帰ってくるわけがない。
私が混乱している内に、素早く階段を上る音があっという間に近付いて――
バンッ、と目の前のドアが押し開かれた。
「やっぱり気になって、見にきちゃったわ。ほんと可愛い子犬ね、舞」
現れたのはエクセルだった、さっき帰ったはずだ。
その姿を見て、優一郎が歓声を上げる。そんなに嬉しいの? 私から逃れられることが。
「エクセルっ!」
「は~い、優一郎。おひさ」
エクセルは軽く手を挙げて、おどけた様子で一歩こちらに近付いた。
私は威嚇するように怒鳴り声を上げた。
「……なんで……なんで分かった?」
「そりゃ分かるわよ。あなたと会ってから暫くたってるからね。あなたが嘘をついてることくらい、すぐに分かったわ」
エクセルが、また一歩近付く。私たちとの距離は、もう二メートルも無い。
この距離がゼロになったとき、私は優一郎を失う。たぶん永遠に。
嫌だ。そんなことさせるもんか。
私は優一郎を掴んで立ち上がり、後ずさった。けど、すぐに背中が壁にぶつかって逃げ場を失う。
「うぅぅっ!」
自分でも獣じみて思えるうなり声が、口から漏れる。私は机の上のペン立てに手を伸ばした。
カッターナイフを手に取り、がちゃがちゃとできる限り刃を伸ばして、優一郎の首筋に押し当てる。
「……渡さない。……絶対に渡さない。……優一郎は私の、……私の理解者。……恋人。……私の運命!」
本という虚構の中にしか救いを求められなかった私が、現実で手に入れた唯一の物。たった一つの本物。
「……渡すくらいなら――殺す」
吐く息が熱い。自分の言葉に酔いそうになる。
殺すことで愛する者の全てを手に入れる。そんな愛し方が、なにかの本に書いてあった。
読んだときにはあまりぴんとこなかったし、正直今も理解できないのだが、まあいい。それが愛し方なのなら。
優一郎を殺そう。私は優一郎を愛しているから。
なのに女は、なんの動揺も見せず涼しい顔で懐に手をやり、
「その段ボールを切るのにも手間取りそうな、ちゃちいカッターであなたが優一郎の喉を裂くのと――」
拳銃を取り出した。
「私があなたを撃ち殺すの、どっちが速いかしら?」
……え?……何それ?
「あ、これ?外国で暮らしてたときのお土産。大丈夫、許可は取ってるから」
とエクセルはいってベットに向けて引き金を引いた。
枕に穴が空き羽が数枚舞った、しかし撃った音はしない、サイレンサを付けているようだ。
「……う、撃てばいい。いくらでも……撃てばいい。……それでも……優一郎は渡さない」
恐くなんかない。私は、優一郎を守るために最後まで戦って、そして――死ぬんだから。
最後の瞬間まで最愛の人のために行動できるなんて、
そのかけがえのなさを嫌と言うほど意識できるなんて、こんなに幸せなことはない。
「やめてくれっ!」
叫び声を上げたのは、優一郎。
「心配しなくても、だいじょうぶよ。こー見えても私、昔外国に居たときから射撃は得意なんだから、
大会で優勝した事もあるし。優一郎に当てたりしないわよ」
それを聞いて安心する。狙いは正確じゃないと困る。優一郎を殺していいのは、私だけなんだから。
「そうじゃない。今井を――舞を撃つなんて、やめてくれ。
そんなことする必要ないだろ……」
全身の力が抜けた。
なんて、優しんだろ。こんな酷い目に遭わされているのに。
それでも私の心配をしてくれるなんて。こんなだから、私は好きになってしまったんだ。
「……優一郎……」
カッターナイフが手から抜け落ちる。私は狂っていた。
けれど、それが自覚できてしまうということは、やっぱりどこか狂い切れていなかったんだと思う。
優一郎の言葉で、それに気づいてしまった。
だから彼の首に傷を残して、自分が撃たれるなんてことは、私にはもうできなかった。
優一郎の首から腕を離して、私はその場に崩れ落ちた。
思ったほど、酷いことにはならなかった。
あの後、三日間ほど警察に拘留されたが、ただ閉じこめられているだけで
――私は投薬や、変な検査をされるのではないかと覚悟していたけれど――
ほとんどなにもされなかった。最後に、もうこんな事をするなと言われただけだ。
この程度で済んだのは、優一郎が口添えしてくれたんだと思う。それとエクセルも影で協力してくれたんだろう。
その後で、このどこにあるかも分からない精神病患者のための施設に押し込められた。
待遇はいい、ベットに縛り付けられたりはしないし、食事も三度きちんと出る。
外出はできないが、施設内の庭を散歩するくらいはできる。
一度、迷ったふりをして外へ出ようとしたら、出入り口を見張っていた大柄な男に注意された。
出口は一カ所だけで、他は四、五メートルある塀がぐるりと隙間無く囲んでいる。
私は、まともになろうと思った。
罪を認めて、それを償おうと決心した。
優一郎のことは、もう諦める。
だって、そうしないとここから出られそうにないから。
幸い、職員の受けはいい。遠くない将来、ここから出られると思う。そうしたら――





待ってててね、優一郎。今度は、もっとうまくやるから。

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No title

「っていう夢を見たのよ」
「……私は……そんなことしない……」
そんな、平和な午後のひと時のお話。


No title

へ~、結構やるもんだな

ただ一つ残念なのは一応設定上は呼び方ゆーいちろーだな
うん、でも中々素晴らしい。83点だ

切開、開始――――

最後誤字っててね?
あと結局エクセルはどっから来たんだ…………

No title

エクセルはネバダから来ました

No title

エクセルの経緯
優一郎行方不明→財力で個人的に調査→友人関係調査→舞

やっぱ一人称は楽やね

エクセルは蓬莱から来ました

No title

あと補足すると、舞の一人称はボクなんだなこれが。

まあ、あとは黒ローブとかマスクとかオカルトとかの設定が生かされてないけど、後はいいと思うよ。

それと優一郎がなんかカッコよくないなあとか一人称なんだからもっと狂う描写欲しかったなあとか舞が喋りまくってる気がするなあとかは、まあ個人的な感想だから別にいいや。
プロフィール

しなび。

Author:しなび。
なんていうか、もうどうにでもなーれ☆

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面白そうだから入れてみた。今日のカードはこれっ!
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