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二重螺旋構造(Part 型月厨)

 そこには薄い藤色の髪をした少女が一人。
「え~~と、私は…………」
「ちょっとまて」
片手で少女を制しながら財布を漁る。
あれこれでもねぇあこれレシート捨てねぇととひとしきり騒いだ挙げ句、
「おうあった」
と一枚の写真を取り出した。
それにはウィアドと呼ばれた少年に似ている子どもと藤色の髪をした少女が写っている。
写真の下には、
『2004,8 ウィアドとミア。継色市 我が家にて』
とボールペンで書いてある。
長く大事に持っていたのかボロボロだ。
「うん、あってる。何だ、五年振りだけどよく覚えてるもんだな。久しぶり。ミア。元気そうで何よりだ」
少女(ミア)は薄く微笑んで、
「久しぶり、ウィアド。君も相変わらず変わらないね」
カチンときた。
「何だよ背だってのびたしルーン魔術の腕だってむぐぐぐぐがぐ!」
口を覆われて息が、息が……!
「そうやってむきになるところが変わってないのよ」
はぁとこれ見よがしに溜め息をつかれる。
はいと言って手を離す。
五年前から何にも変わってない。
胸の底から嬉しさが込み上げてきた。
たとえまたすぐに分かれるとしても俺たちは変わらないだろう。
見るとミアも笑っている。
「よろしくね、ウィアド」
「こちらこそ。ミア」
そうして感動の再開は終わった。
続きは家で。
時間は幾らでもあるのだから。
荷物を持って空港から出る
。見上げた空は嫌味なほどに青かった。
interlude out――――

テーマ : 連載小説
ジャンル : 小説・文学

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しなび。

Author:しなび。
なんていうか、もうどうにでもなーれ☆

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面白そうだから入れてみた。今日のカードはこれっ!
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